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コーチングに出会った日のこと①

更新日:2月5日

こんにちは、公認心理師の佐藤久美子です。



今回はわたしが10年前、38歳の頃にはじめてコーチングを受けた時の話です。

人生を変えた日、ずっと忘れられない思い出の日です。



(このブログはstand FMで話した内容を文字起こしして、少し加筆修正しています。音声で聞きたい方はこちらから。







真っ暗な中でみつけた小さな光。




今からちょうど10年ほど前、

どうしてコーチングを受けたかというと、

人生がもう真っ暗でどうにも

進めなくなってしまったんです。


わたしシングルマザーで現在(2024年)

19歳の息子がいるんですが

彼が1歳の時に離婚しています。


離婚と同時に息子は吃音という

発達障害の1つを発症して、

言葉がなかなか出せなくなってしまったんです。


当時も今も原因は不明。

すぐに治る子もいるし、

大人になるまで続く人もいる。


どうか治りますように、、、

祈るような毎日を送っていたけれど、

それは小学生になっても続いていて。

毎日話すのが、とても苦しそうなんです。


見ているだけで、こちらも苦しかった。

そして、

「あぁ、これは私のせいなのかもしれない。」


離婚のせいで、寂しい想いをしたから

きっとこんなことになったんだ


なんて、とにかく本当に悩みながら

自分を責めながら、

ひとりで子育てをしてました。


(実際は、吃音は子育てのせいで

起こるものではありません。

当時は母親の子育てのせいだという

迷信に、さらに苦しめられました…)


で、たまたまその頃にコーチングを知り


「とりあえず話してみようかな、、

少しでも楽になるのかもしれないし。」


当時はコーチングがなんなのかも

よくわからずにセッションを受けました。

藁をもつかむって、そんな感じです。




助けて、もう前に進めない。



田町の会議室でセッションがはじまって、

とにかく息子が吃音があって

うまく話せないことが心配で、


もしかしたらこのままだと息子は

いじめられて自信をなくしちゃうんじゃないか、

話すのも嫌になっちゃうんじゃないか、

もしかしたら引きこもりになったりして

人生この先真っ暗なんじゃないか、、、


これまで口に出せなかった想いを

言葉にしはじめたら涙が止まらなくて

わんわん泣きながら、机にティッシュの塊が

どんどん出来あがっていく。


でも話しながら、これだけ伝えられたらきっと

このコーチって人が

「こうするといいよ」とか

「こんな方法がある」って教えてくれると

そんなふうに思っていたんです。


コーチングってそういうものかなって。




「本当はどうなったら良いの?」



でもその時コーチはうんうんって聞いて、

そのあとに


「そっか、、それでね、

くみちゃんはそれが、本当はどうなったらいいの?」


と聞いたんです。


それがわたしとコーチングとの出会い。


「え、、、、、、!?」

「本当はどうなったらいいの?」


わたしにとっては予想もしていなかった

問いだったんですね。


本当はどうなったらいいかなんて、

え?考えたことなかった、

あれ?そんなこと考えていいの??って。




自分でみつけた答えは




そこで一生懸命考えて出てきた答えは


「本当は、息子が自分の人生を楽しんで生きてほしい、

ぼくは何にでも挑戦する力があるんだって思いながら

自分の人生をつくって行って欲しい」

だったんです。


「わたし、こんなこと思ってるんだ…」


でもそれを言葉にしてみたら、

そうか、そうなんだ、

吃音があるとかないとか、

実は関係ないのかもしれないって。


吃音があってうまく喋れないとしても

自分の人生を楽しむ方法はいくらでもあるって


自分の言ったことばで気がついて

そんな未来を想像したら、

なんだか今、大泣きしながら鼻をかんでいる

自分に対して、


「きっと大丈夫だよ」

ってまずは思うことができた、



それがわたしとコーチングの出会いでした。


長くなったので、このセッションの内容を

もう少し詳しく次回書きますね。





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